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「いや、ビンタはないだろ。なら健二にもやれっての」
「「お前の返しが悪い」」
ここで京治とハモった。そこで京治と腕を組んで握手した。
「ナイス、さだ」
「ナイス、京治」
そろそろ時間なので数学の教室に行くことにした。
「おーす、京治!!」
教室の近くで京治の呼ぶ声が聞こえた。
「凌」
こいつは俺達と違うクラスの榊原凌[サカキバラリョウ]。京治の大親友で結構おもしろい人。
「サタンに補習くらったし」
災難だ。サタンは補習の先生でもある。無駄に長く、暑苦しい。
「は、あのサタン腐ってんじゃね?」
話しが盛り上がる。
「京治はよ行かんと」
「んあぁ、後で」
「じゃ京治」
凌と別れ急いで教室に向かった。
授業の始めはとても順調だった。
「4sinX+3cos3X=2の方程式を満たし、かつ第一象限に存在するXの値をわかるやつ」
やばい、眠くなってきた。
→寝る ○
→寝ない
よし寝よう。
「じゃあ定方、書け」
強制的に寝ないを選択された。中二のころもあったな、岡野とか。
「えーと、Ⅹ=π/6です」
「そうだな、正解だ。次、…」
普通に寝れない。京治は起きてる。前と全然変わったな。
「これで授業を終わる」
「終わった~」
勢いよくのびをした。ボキボキと音を立て気持ちいい。
「超たるいし、数学とか意味分からんし」
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