変化する日常

9/18
前へ
/123ページ
次へ
「いや、ビンタはないだろ。なら健二にもやれっての」 「「お前の返しが悪い」」 ここで京治とハモった。そこで京治と腕を組んで握手した。 「ナイス、さだ」 「ナイス、京治」 そろそろ時間なので数学の教室に行くことにした。 「おーす、京治!!」 教室の近くで京治の呼ぶ声が聞こえた。 「凌」 こいつは俺達と違うクラスの榊原凌[サカキバラリョウ]。京治の大親友で結構おもしろい人。 「サタンに補習くらったし」 災難だ。サタンは補習の先生でもある。無駄に長く、暑苦しい。 「は、あのサタン腐ってんじゃね?」 話しが盛り上がる。 「京治はよ行かんと」 「んあぁ、後で」 「じゃ京治」 凌と別れ急いで教室に向かった。 授業の始めはとても順調だった。 「4sinX+3cos3X=2の方程式を満たし、かつ第一象限に存在するXの値をわかるやつ」 やばい、眠くなってきた。 →寝る ○ →寝ない よし寝よう。 「じゃあ定方、書け」 強制的に寝ないを選択された。中二のころもあったな、岡野とか。 「えーと、Ⅹ=π/6です」 「そうだな、正解だ。次、…」 普通に寝れない。京治は起きてる。前と全然変わったな。 「これで授業を終わる」 「終わった~」 勢いよくのびをした。ボキボキと音を立て気持ちいい。 「超たるいし、数学とか意味分からんし」
/123ページ

最初のコメントを投稿しよう!

18人が本棚に入れています
本棚に追加