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「そんなレベルじゃねーし。中学からで馴れたけど、まだ全然だし」
「でも楽しそうやん」
「どこがやねんって!」
見た目とは裏腹にこっちは疲れてんのに
「おーいさだ、発声練習しようぜ」
この発声練習とは、京治が中学の頃から恥ずかしい歌を歌わせるもので、正直、周りの目線が痛い
当然俺は嫌なので、
「絶対にやだ、歌わんし」
「なんで~?さだ一緒に歌おうぜ。バンド組もうっていったのさだやん」
「言ってねぇし!そんなこと言わないからって、京治返せよ俺の筆箱!」
京治は俺の隙を狙って筆箱を取った
「返せって」
「なら歌おうぜ」
毎回このパターンだからもういいや
「もういい、近寄らんで」
俺は冷たく言い放つと、
「ごめんね~さだ。ごめんって言ってんじゃん、さだ!」
強く言った瞬間殴ってきた
「痛!ちょっやめてくれん?ほんとさぁ~」
「さだ面白い!おい、馬場ぁ!」
京治は馬場をいじめるためにどっかいった
「でも、奇跡だよな」
知弘が小さく言う
「何が」
「小学から大学までエスカレーター式といっても、中二のころのクラスと変わらないなんて」
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