1:紅茶とイケメン+α

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「自己紹介が遅くなったけど、俺は上下 聡(かみしも そう)。よろしくね」 「こちらこそっ」 再びニッコリされて、うら若き乙女の心臓は不整脈でピンチ。 「そうだ、手続きの書類を保護者の方から預かってない?」 「あ、持ってます。とってきます」 ピンチ脱出のチャンス!とばかりに荷物へダッシュ。 フゥーと大きく深呼吸し、待たせる前に戻ろうと書類を探す。 しかしながら、中々出てこない。 「あれ?ど、どこやったっけ?」 だんだん焦ってくるけど、出てこない。 ガサガサとかき回してみても、現れない。 嫌な汗が出てくる。 仕方なく一旦荷物を出して漁ると、やっと出てきた。 「妃芽ちゃん、大丈夫ー?」 「はいっ!ありましたっ!」 聡サンの声にビクッ!と反応。 適当に出した荷物を突っ込み、足早にリビングへ戻った。
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