1:紅茶とイケメン+α

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「んー・・・よし。これで手続き完了」 渡した書類とにらみ合い、しばらくしてから聡サンはそう言った。 「お世話になります」 これしか言ってないような気がするけど言う。 「いーえ。あんまり固くならないでね。皆、妃芽ちゃんと年近いし」 『妃芽ちゃん』の響きに異様にドキドキする。 何か会話を、と思って尋ねてみる。 「この下宿には、今何人が住んでるんですか?」 「下宿生は、妃芽ちゃんだけなんだ。あとは俺達上下兄弟3人」 ということは、4人かぁ。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あれ。 「えっと、聡さん。ご兄弟って・・・」 「男三人で、俺が長男。今年からピチピチ大学生だよ」 ああ聡さん、凄く良い笑顔ですが、心臓ピンチですが、それより何より。 これ、問題じゃないですか?
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