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因幡「ケベベベッ!ゴホッ!ゲホッ!オエエ!ゴホッゴホッ!」
田口「おいおい!因幡大丈夫かよいきなり噴き出すことねーだろーよ」
田口は因幡の背中を叩きながら呆れたように言った。
叩いたので因幡はさらに咳き込み続けた。
スポーツドリンク自体もおかしな所に入ったのだろう。
ずっと咳き込んでいた。
そして5分後…
田口「で?どうするんだ?海音寺とやるのか?やらねえのか?」
因幡「無理に決まってるだろ!あんな飛距離飛ばす上に初めて見る変化球を打つんだぞ」
田口「でも、悔しくないのかよ?俺達が一生懸命やってきた野球を面白くないって言ったんだぜ」
因幡「まあ、そりゃあ多少カチンとはきたけどさ……」
因幡の反論が少し弱まった瞬間を田口は見逃さなかった。
田口「だから、奴を抑えて奴に野球は簡単じゃないって教えてやるんだよ!さらにお前自身の投手としての評価もアップ!一石二鳥、いや一石三鳥なんだよ!今やらないでいつやるんだよ!なあ因幡!やろうぜ!」
因幡は一石三鳥ではないだろうと思ったが、海音寺と勝負してみたくなっていた。
あんな怪物を抑えられたらどんなに気持ちがいいだろう。
よし、ものは試しだ!
因幡「じゃあ田口………」
田口は既に海音寺と話しを付けていた。
田口「すげーピッチャーだって言っておいたからな。期待外れだと思わせんなよ!」
くう……昔からいつも田口のペースに乗せられる……
そう思う反面、因幡の本能は怪物打者との対決に燃えていた。
よっしゃあ!一丁やってやらあ!
因幡はマウンドに向かって走っていった。
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