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因幡「木山か……一度だけ練習試合したよな確か」
田口「ああ、3-0で負けた。ピッチャーが化け物みたいな奴だったからな」
自己紹介はちょうど真ん中に差し掛かった。
因幡は途中で気付いていたが、ここには七人しかいなかったのだ。
因幡は不安だった。先輩がいなくても、人数が足りないんじゃ全然意味が無い。試合すらできないのだ。
「川村光(カワムラヒカル)外野で一番。木山東からきました。足の速さを生かしたいです」
柏木「ほ~俊足かーいいねぇたまらないねぇ!」
柏木は舌なめずりをした。
川村(うわぁ…)
柏木「なかなかみんな上手そうじゃないかスルメイカ期待できるじゃないかダイオウイカ!んじゃ5人目の野球戦士カモンッ!」
そこにいた数人はまた舌打ちをした。
田口は小声で「うぜえ…」と呟いた。
しかしそんなうざいテンションの柏木の声も5人目の野球戦士の自己紹介を聞いて普通に戻る。
「海音寺学(カイオンジマナブ)です。中学時代は硬式チームに入ってました。四番サード。野球にあんまり興味無いんでそれなりにやります」
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