330人が本棚に入れています
本棚に追加
柏木「興味が無い?」
柏木は不思議そうに尋ねた。
海音寺「はい、こんな簡単なスポーツの何が面白いか理解できませんし、興味ないです。」
海音寺はキッパリと言い放った。
因幡はある意味感心していた。
野球部監督と野球部入部希望者を前にして「野球は面白くない」と言うなんてたいした度胸だ。
柏木「じゃあ何で野球部にはいろうと思ったの?」
因幡は柏木監督が怒るだろうと思ったが、柏木監督は全く怒りを見せていなかった。
本当に不思議でたまらないというような聞き方をしている。
海音寺「プロになる為ですね。」
「ハッハハハハハハハ!」
突然笑い声が響いた。
海音寺の隣の隣、木山中学の宮田だった。
宮田「ふざけんなよ?何が簡単だ、何が面白くないだ!てめーどんだけ上手いつもりだよ!」
宮田は海音寺の前に歩み出した。
宮田「俺と勝負しろ、海音寺!」
柏木監督も何も言わずに頷いた。普通喧嘩は止めるものじゃないのだろうか?
柏木「んじゃあさ!じゃあさ!僕も二人の実力を見てみたいし、ついでだから適正検査でもしようか!?ねえしよっか!?決定~!」
いきなり柏木はまたテンションが上がり出した。
そして部室の方へ行った。
田口と因幡は口には出さなかったが思っていた。
俺達の自己紹介は……?
最初のコメントを投稿しよう!