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そんな両親の性別まで変わってるとなると…二十夜は怖れを感じた。
「二十夜(はつよ)、早く顔ば洗って飯を食べなさい。」
女の声であったが、すぐに父親の性別違いだとわかる。
(…てか、はつよ!?)
どうやら名前も少し変わってるようだ。
「なんば驚いた顔をしてんだ?はよ飯ば食べなさい。」
「は~い。おと…お母さん。」
この母親(以前の父親)の方便がどこのものか…わかる人もいるだろう。
まあ、それはさておき…
朝食をとりに、リビングへ行った二十夜は父親(以前の母親)に会う。
「おはよーおk…お父さん。」
「おはよう。二十夜。もう少し早く支度しなさい。おとうさんはもう長くは生きれないから、そのままじゃ後悔することになるぞ。」
(出た…口癖)
この父親が母親であることは間違いない。二十夜はそう確信した。
両親記憶はどうやら、この世界のものらしい。
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