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ある高校の放課後
ある少年がグループになった男達から罵声を浴びていた。
「二十夜(はつや)!!てめぇ…俺たちがせっかく遊びに誘ったのになんだよその態度!」
『二十夜』と呼ばれた少年は答えた。
「僕はただ、『野蛮な遊びはしたくない』と言っただけだ。そんなチャンバラゴッコみたいな遊びはしたくないからね。」
そう言うと、二十夜は帰路についた。
この少年、石木二十夜は(いしき はつや)男であることを嫌っていたが、変態にも見られたくなかったので、普段の学校生活では、食事、トイレの時にも関わらず読書か勉強しかしなかった。
男子学生から誘われても、二十夜は男が嫌いであるため、どんな遊びでもあのように断るのである。
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