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「お、いたいた」
「あ? あぁ、お前らか……」
昼休み、俺達は屋上に来た。赤い髪の人が屋上で飯を食ってると言う話を耳にしたからだ。
昼休みどこにもいないと思ったらこんな所にいたのか……
「何でこんな所にいるの?」
「別に。静かな所が好きだからだ」
大輝は百合にそう返すと少し遠くを見ていた。
「何か……大輝は大輝で変わってるな……」
「俺から見ればお前達3人も相当変わってるが」
大輝はそう言って目を逸らした。前も言われたけど、俺も変わってるのか?
まぁ確かにこの2人は何か変わってる所ありますよ? でも俺は別に普通じゃないか?
「まぁまぁ! ほら、お弁当食べよ!」
百合はそう言って座り、弁当箱を床に置く。付いてきた瑠魅もそれに続いた。
俺もその横に座り、4人で円を描いた。
左に小学生(ぽい人)
右に不良(ぽい人)
正面に美人(中身変人)
……変なメンバーだ。
「そういえばさ、みんなは何の部活に入るんだ?」
俺は食事の途中で3人に訊いた。
まぁ強制じゃないから入らなくても別に良いんだが……
「明日までに決めるんだったな……駿は何か決まってるのか?」
「あぁ、バスケ」
俺は小中でバスケをやってたから続けるつもりだ。
成績? 普通ですよ。インターハイとかは目指してません。
「バスケか……百合と中野は?」
「私は~……決めてない!」
溜めて溜めて決めてないはないだろ……
「瑠魅は?」
「……右に同じ……」
右って俺だぞ? 百合がいるのは左だ。
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