3.部活

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   早いもので4月も残り1週間。そんな放課後、俺達はバスケ部の見学に体育館へ向かった。  本当は俺1人で来るつもりだった。が、なぜ俺だけじゃないのかと言うと……  百合→面白そう!  大輝→暇だから。  瑠魅→…………  まぁ俺も1人で行くのはちょっと不安だったから正直ありがたいんだけど。  体育館の近くへ行くとドリブルの音とバッシュが床に擦れる音が聞こえてきた。 「バスケかぁ……随分やってないなぁ~」  コートの隅で4人並んで見学。見学してるのは俺達だけじゃなく他にも数人いた。 「駿はさ? やっぱりバスケ部入るの?」 「え? あぁ、そのつもりだけど……?」 「そっかそっか。そうなんだ……」  何故悲しそうに答える…… 「さて……じゃあ、そろそろ帰るか」  見学を始めて5分ぐらい経ったところで俺は言い、立ち上がった。 「えぇ~! もう見ないの?」 「あぁ、もう充分だ」  正直、これ以上見てるとやりたくて仕方ないんだ。今凄く走りたい気分…… 「じゃあ行くか……中野、起きろ」 「……ん」  大輝は隣にいる瑠魅にそう言い、立ち上がった。  瑠魅……寝てたのか……   大輝で見えなかったな。いつも静かだから違和感無かったし。 「おい中野。お前大丈夫か?」  「…………」  正門から出た辺りで依然ふらふらな瑠魅に言う大輝。 「お~い瑠魅! 起きて~!」 「ん~……」  こりゃ駄目だな……  
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