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「なぁ、ちょっと聞きたいんだけど……」
「えっ、何？ スリーサイズ？」
「違う！」
いきなり何言い出すんだこいつは。教えてくれるなら聞くけども。
「じゃなくて……さっき俺がバスケ部入るって言った時ちょっと悲しそうな顔したように見えたから」
「あぁ～……」
それを聞いた百合は何かを納得したように頷いた。
いや、納得したいのは俺の方なんだが……
「何か理由あるのか？」
「うん、まぁね。私さ、生徒会入ろうかなって思ってるの」
生徒会か……
「生徒会って部活やりながらじゃ駄目みたいだから。それで」
ふーん……ん？
「別に俺がバスケ部入るのと関係ないんじゃないか？」
「えっとね、大輝と瑠魅と……駿。みんなとやれたらなって。あ、でも駿がバスケやりたいなら良いの！ 変な事言ってごめんね？」
百合はそう言って少し無理に笑った。
そんな事言われるとなぁ……
生徒会か……あの百合並に元気な会長がいる事ぐらいしか知らない。そもそも1年生が4人も入るようなものなんだろうか。
でもみんなで一緒に……か。それも面白そうだな。
「っと、あんまり喋ってると大輝見逃しちゃうね」
「見逃すって……少なくともあれを見失う事は無いだろ」
色も大きさもとにかく目立つんだから。しかも今は女の子を背負ってるから注目度数倍だ。周りの人が凄い目で見てる、本当に俺達いなかったら通報されてそうだ。
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