4.向日葵

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  「お疲れ様です」 「お疲れ様~! またね~!」  閉店後、俺は早めに着替えを済ませて寿司屋を出た。  何か……俺の家が大変な事になってる気がするからだ。 「……電気ついてるし」  そして何やら人の気配が。  確実に……いる。  ガチャ。  抵抗無く開くドア。 「ただいま~」  返事が無い。ただのしかばねのようだ。  じゃなくて……誰もいないのか?  というかさ、今ふと思ったけど人の死体を見て「ただのしかばね」で済ませられる主人公のメンタルって素晴らしいよね? 「ニャォ……」  電気がついている居間の近くに行くと、クロの元気の無い鳴き声が聞こえてきた。  居間の入口の少し後ろで立ち止まる。  確信した。この壁の向こうにいる。そして俺を驚かそうとしてる。  さて、どうする俺? ①逆に驚かす ②華麗にスルー ③驚いとく ④襲ってみる ⑤居間に入らない  ……4択ですね。  さて、どうしようか。1番面白そうな反応が見れるのは……  よ……⑤かな。 「さて、部屋行って寝るか」 「ぇ……」  俺はわざとらしくそう呟いて、通常の3倍(体感)の速さで居間を通り過ぎた。何か聞こえた気がするけど、空耳と言うことにしておく。  
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