4.向日葵

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  「生徒会の事。バイト先に会長がいたから聞いてきた」 「えっ? 会長ってあのテンションが高い人?」  それでその通りと頷けるのが怖い。多分百合には言われたくないと思うけど。 「そうだよ」  俺がそう答えると百合はワクワクと言った表情で俺を見た。 「ん~とな……」  この高校の生徒会は特別な事はしておらず、入学式から体育祭や球技大会、学校祭や卒業式などの行事の準備、そしてその経費や部費の決定などをしていた。  昨年までは。  今年は恋華さんだけでなくメンバーが凄いらしく、準備ではなく『企画』から全てやっているらしい。  この前の新入生歓迎会なども昨年までは無く、恋華さん達が提案したものらしい。  そしてここからが俺にとって重要な事。 「…………で、選挙は12月、別に他の部活に入っててもなれるんだって」 「なるほどなるほど……」  俺が喋り終わると百合はそう頷きながら言った。 「で、詳しく知りたかったら明日生徒会室に来たら良いよってさ」 「あ、そうなんだ。う~ん…………じゃあ、行ってみる?」  当然のように俺も行く感じになってるな。にしても、今の妙な間は何だ? 「まぁそれは良いんだけど……どうするにしろ俺はバスケ部に入るぞ。12月になってどうするか決めるつもりだけど……それでも良いか?」  別にバスケをしながら生徒会もできるけど、何かどっちも中途半端になりそうだからどっちかにしたい。 「わかった! じゃあとりあえず明日はみんなで行こうよ!」  みんなってことは4人でか。大輝は入りたがらないだろうな。瑠魅は……ちょっとわからない。  
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