お互いの気持ち

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お互いの気持ち

うさぎ 『ハァ…。』 夜天 『何溜め息ついてんの? 月野らしくないじゃん。』 うさぎは振り返った。 うさぎ 『夜天君…。どうしたの?』 うさぎは涙を拭きにっこりと笑った。 だが夜天は見逃さなかった。 夜天 『愛野達に聞いたよ。彼氏とは別れたんだって?あんなに仲良かったのにさ。』 うさぎ 『……。』 俯いたままのうさぎを見た夜天は少し喋り始めた。 夜天 『ねぇ月野。僕がどうして戻ってきたかわかる?』 うさぎ 『わかんない…。どうして?』 夜天は答えた。 夜天 『月野に逢いたかったから。』 うさぎ 『えっ…?』 うさぎは顔を上げ夜天を見た。 夜天 『わかんないの?僕は月野のことが好きなの。』夜天は少し赤くなりそっぽを向いてしまった。 夜天の想いを聞いたうさぎも自分の想いを伝えた。 うさぎ 『あたしも夜天君に逢いたかった。まもちゃんと別れたのはあたしがまもちゃん以上に愛している人が出来たからなの。 あたしも夜天君が好き…なの…。』 うさぎは真っ赤になり俯いてしまった。 夜天 『月野。本当に?』 うさぎ 『うん…。』 夜天は嬉しさのあまりうさぎを抱き締めた。 夜天 『僕はアイツとは違うから。ずっと月野の側にいて守るから。月野、愛してるよ。』 うさぎ 『うん。あたしも夜天君を愛しているわ。』 二人は夕日の中お互いの気持ちを確めるように深いキスをした。
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