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「なぁ、ナツ-」
「ん-?」
「ナツはなんで入院してきたん?」
「見たらわかるでしょ?骨折」と布団からギブスを履いている足を僕のほうに出した
「ねぇ、章大はいつからここにいるの?」
「もう何年やろ??自分でも何回入院したか…」
僕はナツに今までの自分を全て話した
難産で産まれ、ずっとぜん息と戦っていること
持病のせいで学校もまともに行けずほとんど病院だった
病院内でできた友達の亡くなっていく中『いつ自分の番が来るのか?』と死への恐怖
ナツは涙を流してくれた
僕の手をとって
「章大辛かったんだね。。もう大丈夫だよ」
そう聞いた途端今まで貯まっていたものが涙となって溢れた
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