第1話 小さな雨

7/24
前へ
/534ページ
次へ
「出てけぇぇぇええええ!!」 ははは、まさかあそこまで起こられるとわな。 ちとからかい過ぎたか? つー訳で、あのまま家に居ても絆にゴミとして出されそうなので外に避難。 特に何する訳でも無くぶらぶら散歩中。 「平和だねぇ」 本当、最近仕事詰めだったから久し振りに羽が伸ばせてる感じだな。 「しゃーない、機嫌直しにケーキでも買うか、なぁ相棒?」 「モンブランに1票だな」 お前も食べんのかよ……。 なんて、自分の中に居る相棒と話し足を進めた。 「ふむ……」 適当に足を進めてると分かれ道に差し掛かった。 右と左、特に悩む程では無いがどちらがより時間を潰せるか。風見鶏に任せようにも、生憎そんな物も無いし。 ……そう考えると、どちらに行ったら良いものか中々に悩み所だなこれ。 「おい!!なんか向こうで面白い事やってんぞ!!」 「マジか!!行こうぜ!!」 なんてテンション高めな声が聞こえた。 「面白い事ねぇ、どれどれ」 あれかね、路上でチンピラ同士の喧嘩とか。 なんて期待をしながら、その話してた2人に付いて行く様に俺も右の道に行く事にした。
/534ページ

最初のコメントを投稿しよう!

150人が本棚に入れています
本棚に追加