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「あ~、よいしょ、失礼しますよっと」
既に出来ている集団を掻き分けその面白い事とやらを確認。
「なんだテメェ!!まだ言う気か!!」
「だから言ってる、このお婆さんは無実だ」
まぁ……喧嘩っちゃ喧嘩か。
片やアロハシャツに金髪パーマの判りやすい大柄のヤンキー。
対してお婆さんとやらを守っているは、何故か少し薄汚れてて足と腕に包帯、紺色のワンピースに灰色の髪の少女。
何より特徴的なのはその表情。まるで人形の様な無表情。
お~怖い怖い、なに考えてるか解らないからな。
で、どうやらあの婆さんとヤンキーがぶつかったらしい。
「あぁん!!現に俺は服汚されてんだよ!!被害者なんだよ!!」
「知った事ではない」
淡々と言う少女。
ヤンキーもそれに腹をたてたのか、周りの野次にもその汚れとやらを見せ自分が被害者だとアピールする。
確かに、こりゃ面白いな。
「それとも何かぁ?嬢ちゃんが責任取ってくれんのかぁ?」
「触るな……」
少女の腕を乱暴に掴むヤンキー。
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