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三人が朝食を済ませた後
「葵と明日香、じゃあ行ってきます」
「行ってらっしゃい父さん」
「行ってらっしゃ~い 晃さん♪」
父親を送り出した二人は朝食の後片付けを始めた
「母さんは行かなくて良いの?…仕事に」
「今日はお休みなの、だから夕方の家事は私がやるわね。
それより今日は話があるからテーブルに座って待っててくれる?」
「え? うん、わかった」
母親こと明日香の言葉に何事かといぶかしげな葵だったがとりあえずテーブルに座って待つことにした
「っと お待たせ~♪」
お盆にカップを二つ乗せて明日香はやって来た
甘い匂いから察するにココアだろうか
「ハイ 葵ちゃん」
「ありがと、 ところで話って何?」
ココアを受け取ると早速話の内容を尋ねる葵
「それはね、葵ちゃんにある高校に通って欲しいのよ」
「高校? でも僕はもう行く高校決めちゃったよ?」
「そう、だからお願いなの。 その高校ってかなり有名な高校でね、知り合いが理事長を務める高校なの
そこは今年から共学なんだけど男子生徒が少ない(って言うかいない)らしくてね。 私の子供にあなたがいるから頼まれたのよ~」
「へー、ところでその高校の名前は?(何か嫌なワードが聞こえたような…)」
ちなみに()内の言葉は他人には聞こえません
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