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「てんめぇ…さっきから聞いてりゃ!」
「いい加減にしなよ!君なんてパパに頼めば…」
雪兎「ほら、結局は親に縋り付いてるじゃありませんか…
親の権力を自分の都合のいいように使って恥ずかしくないんですか?そんなんでよくSクラスなんて入れましたね
同じクラスメートとして悲しいですよ」
「くっ…」
雪兎「別に僕の事を言うのは勝手ですよ?
ですが…僕は売られた喧嘩は買う主義なんです、貴方々が喧嘩を売るのでしたら…こちらも容赦はしません」
完璧に口喧嘩で負けた二人。そして雪兎から放たれる異常な威圧感がクラス全体を凍らせた。隣にいる陽太も目を見開いて固まっている。
雪兎「まぁ、喧嘩を売ってきても……負けるのは貴方々でしょうね?
貴方々を消そうと思えば消せるようなネタを沢山知ってますから」
少しズレた眼鏡をクイッと押し上げ、恐怖で震えているクラスメートをじっと見ている。
雪兎の中に自分達の何を知ってるのか分からないという未知の恐怖、それがまた生徒達を怯えさせた。反論していた二人もすっかり大人しくなっている。
雪兎「反論がないなら二度と僕に迷惑を掛けないで下さい、もしまたこのような事がある場合死を持って…コホン…ただではすまないと思って下さい」
今確実に「死を持って償え」と言おうとしたよ、とこの場にいる全員が一つになって思った。
静かになった教室に満足した僕は自分の席に移動する。
席に座るとほぼ同時に隣の人が話し掛けてきた。
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