今日から優等生

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  「あぁ雪兎、明日は聖華学園の入学式だから」  ボコッ!!  「いきなりですね  まぁ忘れっぽい貴方の事ですからどうせ今日まで忘れていたのでしょうけど、その皺一つないツルツルな脳ミソを跡形もなくミンチにしましょうか?」  と、いきなり言った父に顔面パンチを決めてやった元男子大学生です。  初めましての方ばかりなので自己紹介しておきましょう。僕の名前は桜城雪兎(さくらじょうゆきと)  一週間前までは海外の大学生だったのですが、卒業したので日本に帰ってきました。  そして、今そこに蹲っているのは一応父である桜城春兎(さくらじょうはると)  世界的有名な桜城グループの社長を務めています。僕よりは劣りますが頭が良いのでまぁ、社長としては良い方でしょう。  …とまぁ自己紹介はこれくらいにするとして  雪兎「それで、何故僕が今更学園に?しかも有名な金持ち男子校の」  いつまでも寝ている父の脇腹を蹴って起こし、学園に行く理由を求める。  春兎「(脇腹が痛い…っ)  何故って雪兎、お前今まで恋人、況してや友達さえ作らなかっただろう?  何に対しても無関心なお前には、ちゃんとした学園生活を送ってもらいたい」  雪兎「余計なお世話です、大体友達は分かるとして恋人に男子校はないでしょう  生憎僕にはそっちの趣味ありませんからね?」  多分、いや確実に父は男の恋人を作って欲しいのだろう。共学にしなかった理由はそれしかない、父はゲイなのだから…(呆)
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