14392人が本棚に入れています
本棚に追加
/530ページ
部屋に戻るなり僕は鞄から小型ノートパソコンを取り出す。
計画の変更と、これからどうやっていくか纏めておく必要がある。
雪兎「学園で権力が一番強いのは理事長、そして次が生徒会、生徒、教師…裏の権力は理事長の弟、そして裏生徒会に彼等に味方する生徒か……ん?風紀はいないのか」
この学園に来た目的、それは理事長とその弟の攻防戦を止める事。
彼等の攻防戦は日に日に増す一方で、学園だけでなく彼等の会社も戦場と化している。お陰で日本の企業は混乱気味。
理事長とその弟の会社は僕の会社の所よりはかなりレベルは低いが財力は桜城グループの次にある。
僕が海外の大学で生活してる時にも両方からの使いが来て媚びに来たのだが僕はあくまで中立の立場でいたいので断った。
それからも頼みに来るが断り続けている。
だが、このままでは日本の企業はめちゃくちゃになってしまう。政府も頭を抱えてるようなので、僕がその戦場の基に行く事になったのだ。
雪兎「本当…面倒臭い…」
この学園には中立の立場というのがない、理事長派かその弟派…どちらか選ばない限り強引に決められてしまう。何故なら…
雪兎「……こんな手紙が来てるんじゃ、近々乗り込んで来るだろうし」
僕の手元にある二枚の手紙、そこには理事長派と弟派の人達が僕当てに送ってある。
多分外部生のあの二人にも送られているだろう。
雪兎「……中立の立場、作らないとな」
父が僕を此処に送った理由、きっとこれだろうな……はぁぁ
最初のコメントを投稿しよう!