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篤志「……………」
先輩は何か考えているようで顎に手を当てブツブツと呟いている。
どうやらまだ不安な点があるようだが………あぁ
雪兎「先輩が心配してるのは、会長の事ですか?」
篤志「!………あぁ」
どうやら霧野先輩は会長の身を心配してるらしい。
それは何故か?
生徒会長は理事長の息子だからだ
確か先輩と会長はずっと前からの幼なじみだった筈、だから今まで一緒だった彼がどうなってしまうのか不安なのだろう。
雪兎「まさか先輩…僕が会長も社会から追放するかと思ってるんじゃありませんか?」
するとほんの一瞬だけ目を見開くが直ぐ普通の表情なり頷いた。
一瞬だけど僕には分かる、あの目は「え?本当か!?あんなに嫌ってたのにか?」みたいな目だ。
幾ら潰してやりたい人だからってそこまでしないぞ僕は!拳銃の件は只頭に血が登っただけだ!!
雪兎「安心して下さい、彼には何もしませんから
そんな事よりも」
篤志(……久遠の事をそんな事よりも…って)
雪兎「返事を聞かせてくれますか?まさかと思いますが貴方の会社もどちらかに付くみたいな馬鹿な真似はしませんよね?
そんな派閥争いに参加するくらい落ちてないでしょう?」
篤志「あ、あぁ…条件は飲む(何だこの脅しを入れたような言い方は)」
雪兎「素直に飲んでくれてこっちも安心しました
もし断られたら問答無用で薬で記憶を消そうと思ってました」
記憶を消す!?
この時、篤志は条件を飲んで良かったと思ったとか
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