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雪兎「そうと決まれば先ずは中立の立場を作って仲間を増やしませんと」
幾ら中立の風紀委員が出来たとしても、それなりに役立つ人種がいないと仕事も多いし…何より面倒。
風紀委員長なんて目立つ事はやりたくありませんでしたが、今となっては話は別。生徒会に関わってしまった今、親衛隊も動いている…此処は邪魔されないように風紀委員になって徹底的に潰してしまわないと…
篤志「だが…俺が幾ら信頼されてても…突然瀬川の名前を出したって認めないかもしれないぞ?」
雪兎「それなら大丈夫です」
この僕が出した条件に何も考えてないわけないですよ、ちゃんとした考えがあります!
雪兎「先輩には明日、「昨日やってきた外部生が風紀委員をやりたいと言っている」と最初に言ってもらいます
理由はこうです、僕はこの学園では優等生となっているので学園の乱れまくっている風紀を正したいと思っています
同じく霧野先輩、貴方は生真面目だから学園の乱れた風紀をこの一年見て前から嘆いていた、偶然生徒会の貴方に会った僕は先輩に風紀委員に推薦する
推薦するだけでは簡単には信用されません、ですから僕は理事長にこう言います
「風紀委員に立候補する人として僕は自分のクラスの風紀を正します、僕にチャンスとして一週間の有余を下さい」
元々風紀委員が欲しかった貴方は僕にかけようと理事長にお願いする…
という設定でいきます
これならいきなり貴方が僕を推薦しても怪しまれる事はない筈です」
一通り説明した雪兎に篤志は驚くしかなかった。そこまで考えた設定をこの短時間で作ったのだ。
どれだけ頭の回転が早いかどれだけ頭が良いのか篤志には分からなかった。
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