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涼平「風紀委員…?外部生の彼をかい?」
理事長は雪兎をチラッと見た後篤志に視線を映す。
篤志「はい、実は彼…この乱れた学園の風紀を正したいらしいんです
この学園の生徒達の勝手さに、嘆いています…俺も前々からこの学園の乱れ様には頭を抱えていました
彼は真剣な表情で昨日俺に相談してきました、俺も生徒会として…これ以上は見過ごせません」
篤志の真剣な顔つきに理事長も考え込む。時々ブツブツ何か言っているが小さくて聞き取れない。
涼平「ふむ…気持ちは分からなくはないが、彼に勤まるのかい?
彼は顔が平凡っぽいし、只でさえホモやバイが多い学園だ…心配で仕方ないんだが」
雪兎は眼鏡を取ればめちゃくちゃ可愛らしいのだが、今は眼鏡の所為かその可愛い顔も平凡に見られてしまう。
雪兎「理事長、そこまで心配するのでしたら僕に一週間の有余をくれませんか?
風紀委員に立候補する人として、一週間以内に自分のクラスの風紀を正します
もし一週間以内に一人でも誰か乱した場合は、僕をどうしようと構いません」
雪兎の自信有り気な発言に理事長は愚か篤志も驚いていた。
篤志が驚いているのはその自信もあるが、雪兎の「何をしても構わない」発言だ。
篤志(何を考えてるんだあいつは!しかも…このモヤモヤした感情はなんだ…!?)
篤志は胸に感じる初めての感情に内心困惑していた。
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