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陽太「体育館は何処かな?」
雪兎「地図によると…あっちですね」
学園の地図が手元にあるのでそれを頼りに体育館へと向かう。
また襲われて面倒事を増やされると困るので陽太君の手を繋いで向かった。
その為、陽太君が顔を赤くしている事に気付く事はなかった。
**in体育館**
体育館に入ると沢山の生徒が並んでいる。僕と陽太君もそれぞれ並ぶが、案外近かった為また一方的に陽太君から話し掛けられた。
陽太「結構近いね、えへへ」
雪兎「そうですね」
さっきのように話を受け流しながら早く入学式が始まらないか待っていると周りからヒソヒソと声が聞こえる。
多分優等生みたいな姿をした僕と可愛らしい姿をした陽太君が会話をしているのが納得出来ないのだろう。
別に気にしないが厄介な事になりそうなので早めに対処しておかないと…
『静粛に、これより入学式を始めます』
やっと入学式が始まり、生徒達が静かになる。
新入生の挨拶とかあったけど目立つのも嫌なので試験の時は一位にならない程度にしていた。
因みに試験をやったのは一週間前父が小テストとか言って出した奴。
テストにしては簡単だったので異変に気付き敢えて間違いを入れた。
それをやった後に学園を知って徹底的に調べ、それから暫くして父に学園へ行くように言われた、という成り行きな訳。
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