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肩から背中が少し冷め、もう一度お湯に入ろうとした時、脱衣所の引き戸がカラカラと開く音がした。
私は驚いてザブンと湯に飛び込んだ。
「し、慎さん!な、何して‥。」
「寒い!莉子、もう少し奥にズレて!」
私がア然として慎さんを見ていると、腰にタオルを巻いたまま目の前で足の先からゆっくりと慎重にお湯に入って来た。
「うぅ‥ちょっと熱いね。‥‥作戦成功ってとこかな?ハハ‥。」
慎さんは私の隣にくっつくように近付いてきて、いたずらっぽく笑った。
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