第1章

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それを苦笑いをしながら見ていた煌李と呼ばれた少年は、黒髪の男に礼を言うと何かに気付いたのか、辺りをキョロキョロと見回してこう言った。 「悠生がいないみたいだけど、どうしたんだ?」 すると茶色い髪の男が煌李に向かって「主!」っと叫ぶと、続けてこう答えた。 「主!悠生なら30分くらい前に頭痛がするからって部屋に戻ったぜ!」 「そっか。わかった。湊[ミナト]、教えてくれてありがとな。」 そう煌李が笑顔で礼を言うと湊と呼ばれた茶色い髪の男は、少し照れたような表情をしたのだった。
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