64人が本棚に入れています
本棚に追加
こう見えても夜は大人しいんだぜ? と息子の前で平然と言ってのけるような、そんな我が母上から逃げるようにして今年で築7年になる我が家から出た。
赤いボディのマイ弐号機(チャリ)に乗り込み、爺さん婆さんが太極拳もどきをしている河川敷を横目に、俺は猛然とペダルを漕ぎだす。 朝の予鈴まで俺に残された時間はあと10分、このままのスピードで行けば経験上間に合うはずっ!
俺は一心不乱に立ち漕ぎした。
〇~〇~〇~〇~〇~〇~〇~
競輪選手のラストスパート並の速さでチャリを漕いだおかげか、予鈴一分前にはなんとか着席することができた。
もう足とかパイパ……パンパンだぜ。
俺は机に突っ伏し、しばしの休息を楽しむことにした。
そんな時、
「マイ同士朝比奈、ついにこの日が来たんだな!」
爽やかなイケメンが俺の前に現れた。
マイ同士朝比奈って……それなんてDC? まぁ、本家は朝倉だけど。
最初のコメントを投稿しよう!