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「・・・起きているなら、言ってくれれば良いのに。」
黒ウサギが不機嫌そうに言った。白ウサギはクスクス笑う。
「まあまあ、怒らないで下さい。少しテストしてみただけですから。あなたは気が短いですからね。
・・・短気だと、陛下のお世話はできませんよ?」
「わかってますよ、そんなこと・・・。」
黒ウサギが眼鏡のブリッジを中指で押し上げながら、ぶつくさ言った。
「不安なんですね?」
白ウサギが穏やかに言った。静かな口調なのに、黒ウサギの耳にグワンと響いた。
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