第一章

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「あっ、優市先輩ー☆こんにちはっす…」 挨拶は元気だったが、やはり体力を奪われているのだろう、川原は少し元気がない状態だった。 他の2人は"よっ"とボソッと言いながら手を振ってくれている。 「お前ら大丈夫か…!?」 「軽い熱中症だ…。 最初に部活にきたのは川原で、鍵を失してずっと外で待っていたらしくてな、あまりの日光の浴びすぎで途中で倒れてしまったらしい。」 ヒロの言葉を聞いてなんとなく予想は出来ていたのだが、この時期なら普通は有り得ない。春なのに…だ。 「ヒロとマサはいつ此処へ?」 「俺達は5、6時間目体育だったから大変だったんだよー(悲 そのときにやられたんだー」 へにょへにょとマサ。 それは確かにキツい筈だ。 が、何故よりによってヒロとマサが保健室行きになったんだろうか?他にベッドで倒れている人なんていないし… 「持久走だったんだよ。体力テストの種目が」 なるほど、納得。 ってそんなに無理しては駄目ではないか。プライドを賭けての闘いだったのだろうな… 「や、ゆっち二人組、なんか食べ物持ってきてくれたのー? お見舞いがてらとかに」 買ってくる暇がないじゃないか。 「全く…部活が休みになるぐらいだからな…。今日はゆっくり休んでくれよ。心配だからな…」 「ありがとっす。先輩も無理しないで下さい。」 大丈夫。安心してくれ 俺は意外とタフだからな☆。 「あぁ、心配してくれてありがとな」 三人を休ませるため、俺は保健室を出ることを決心した。 「それじゃあ、また明日な。」 「バイバーイ☆」 雄太は来始めと帰る時にしか喋ってない。なぜ?ホワイ? 三人はほほえむ程度の笑顔で手を振ってくれた。
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