第一章

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4月の始め 桜が咲く季節 やっと俺は留年を先生に申し込まれる事もなく 高校二年生になることが出来た。 別に頭が悪いという訳ではないのだが 密かに先生が自分のどこに目を向けているのかよくわらないものだから 妙な不安を感じるものだ もし俺が委員長で生徒会長で定期テストや模試などの学力を測るペーパーテストでは一番だとしたら留年するんじゃないかという心配なんか無用だと思うが じつは自分は委員長やら生徒会やらそんな目立つような事は一年間何もしていなく 一人部活を熱心に取り組んでいたからなぁ とかいいつつ模試だけは一番を取り続けていたのは自分の密かな努力であり 少しだけでも目立ちたい気持ちもあった。 ちと……腹黒いかな…?(苦笑) そんな事を考えている俺は今 家の近くの桜並木を通り、学校に向かっている。
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