第一章

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地味な話も淡々と過ぎていき ようやく校門までたどり着いた。 始業式の日から先生も周りにおはようと挨拶運動をしている。 高校生につられて集団登校している小学生達の返事もとてもかわいらしい。 隣にいる雄太も元気に挨拶をしている。俺も後から続く。 教室前まで来た俺達はガラガラとドアを開け、中に入る。 8時ちょいについたから人も数えられるくらいにしかおらず、静かであることを俺達は嫌でも感じる。 窓際には去年も一緒のクラスでよく読書をする荒木さんがいる。 教室の中は少しジメジメしている。その事を共感した俺達はあちこちの窓を半開きにさせた。 「春っていうのにあちぃーな」 窓際だからやはりそちらに行ってしまうわけで… 「おはようー」ペコ 「あぁ、おはよう」 荒木さんとお互いあいさつをした。
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