反則な落とし穴

3/7
14人が本棚に入れています
本棚に追加
/7ページ
眠気なんざ即座にぶっ飛び勢いよく体を起こすと毛布を引っ掴んで放り投げ洗面所へと直行する。 顔を洗い歯を磨き、そして髪型のセット。ジャスト一分。やべ、これギネス乗るって絶対。 鏡の横の台に置かれている時計をちらりと見ると、現在9時26分。集合時間9時45分。駅までの距離、…20分。 「NOooooooOO!!」 「うるさいわよ!何外人気取ってんのっ!」 「Oh、Mom!なぜもっと早く起こしてくれなかったんだい!?」 「起こしたわよ馬鹿。けどあと5分とか言って起きなかったのはあんた。さっさと着替えて走ってらっしゃい!」 はっ、そうだった!混乱して帰国子女になりきってる暇なんかない!
/7ページ

最初のコメントを投稿しよう!