反則な落とし穴

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ああ、麻理亜ちゃんになんて言い訳すっかな…。 デート、じゃなくて正しく説明すると図書館で勉強会なんだけど。 …しょーがねぇだろっ!初めてなんだからいきなり遊びになんて誘えねーよ! 家を出たらすぐそこにブラックホールてきなもの基落とし穴にひっかかったから遅れっちゃったんだんだ!ってか? …俺超だせぇんだけど。 やっぱりここは優しい青年を装い、……悪ぃ、困ってた老人を助けてたら遅れちまった…。で行こう! よし、言い訳も考えたことだし準備万端。 ……で、この落とし穴何時まで続くわけ? 長すぎんだよばか! 掘るの頑張り過ぎなんだよあほ! …これがドラ●もんの機械でワープで麻理亜ちゃんのところまでひとっ飛び☆てきな展開だったらいーのになー…。 この時、俺は自分の身に起きている現実離れしている事態に全く気付いていなかった。 普段の正常な俺なら楽勝で気付いていたのだろうが、何故かこの時は思考回路が可笑しかったのだ。 ……ああ、寝起きだったからか。 「…ん?あ、光!…って眩しっ」
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