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「河口ってさ……いつも一人だけどさ…友達とか欲しくないの?」
「………要りません」
姉川さんは僕にそう尋ねる。
しかし、僕は首を小さく横に振る。
「へぇ……そう…」
「……………」
それから少し無言が続く。
そして、僕は姉川さんの突然の質問に心臓を大きく動かされる。
「さっきから聞こうと思ってたんだけどさ……アンタ何を隠しているの…?」
姉川さんの人差し指はしっかりと後ろに回している僕の腕を指していた。
「……な、何も隠してませんよ…」
「へぇ……そう…」
そう言うと姉川さんはボーっと僕の足下を見ている。
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