手をつなごう。

プロローグ

「手…つなぐ？」

彼と付き合う事になった、その日の帰り道。

人通りの少ない道で、彼がそう言った。

「…うん…」

あたしたちの始まり。

握った手がかすかに震えてたのを覚えている。

彼とキモチが通じ合って…

幼かったあたしたちは、手を繋ぐだけで精一杯だった。

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