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「ところでさ、今時間ある?」
「え? えぇと……」
購買でパンと飲み物買うのに少し時間掛かったけど、昼休みが終わるまでにはまだ時間はあるから、大丈夫といえば大丈夫だけど━━
「どう? 大丈夫?」
「え、あ、はいっ」
あ、つい条件反射で……
「良かった~。じゃあちょっとこっち来て」
「う、うわわわわっ!?」
いきなり腕を引っ張らないで~!
なんとか片手でメロンパンとペットボトルを落とさないように支えながら彼にされるがままに引っ張り回されていく。
階段を登ってるけど、屋上に向かってるのかな……?
そして、そこまで時間は掛からずに予想通り屋上へと出ていく。
あれ? 今チラッと「屋上進入禁止」て貼り紙が……
「あ、あの! 屋上って入っちゃいけないんじゃ」
「良いから良いから」
ぼくの言う事に聞く耳持たずに屋上の奥へと進んでいき、ぼくを壁に押し付けた。
「うわっ!」
背中に壁の冷たくて固い感触を感じる。
「へへっ」
驚き、声を上げたぼくを彼は気味悪く笑いながら見ている。
それを見て、冷たい棒でいきなり背中を撫でられたような嫌な感覚が背中に走った。
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