復習・始まりの日

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【聖凛学園】と言う学園がある。 それなりに有名な学園で、広い敷地の中に小等部~高等部の校舎がそれぞれあり、普通は小等部から入ったそれなりにお金持ちな子供の為の一貫教育が基本なんだけど、優秀枠と言う物もあり、毎年行われる入学試験で優秀な成績を納めた子の学費を免除して学園に通わせると言うシステムがある。 それを知ったぼくはすぐさまそれに飛び付いた。 なんでかって言うと、ぼくの家は少し貧乏で、まともに高校に通おうとするとそれだけで家が財政難に陥ってしまうからだ。 それからぼくは寝る間も惜しんで必死に勉強した。 塾にも通いたかったんだけど、ぼくの家にそんなお金があるわけがなく、仕方がないから凄く頭が良いけどどこか頭が悪い友達に時折勉強を教えて貰ったりもした。 受験に必要な履歴書等は少し申し訳なかったけど勉強する時間が惜しかったので両親に書いてもらった。 そんな感じの半年間はあっさりと過ぎ去り、遂に受験当日。 今まで頑張ってきた成果を全部出し切った。 手応えはあった……筈だ。 だから、後は合格通知が送られて来るのを祈るばかりだった。
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