2話

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運命のチャイムがなった。 「本当に、おごるのかラムネ?」 カバンに、教科書類を詰め込みながら、和之が聞いた。 「和之、嬉しくないのか?大好きな宮田瑠璃が一緒にラムネ飲めるんだぞ。」 少し、意地悪く笑いながら優が言った。 「…。俺も、廊下でぶつかろうかな…?」 「お前が、ぶつかったら一大事だよ。」 すかさず、優がそういった。 「ちぇ。しかし、琢磨は運がいいよな。」 羨ましそうに、そういった。 『良くない!!俺は、あの後大変だったんだぞ…。ラムネおごるのか、俺にその権利譲れだの…たくっ、なんなんだよ…。』 そういって、和之を睨んだ。 「でも、良かったんじゃないか?」 『何が?…何が良かったんだよ?』 「鈍感野郎。お前は、彼女に選ばれた…女神がお前に微笑んだんだ。素直に喜べ。ほら、行くぞ?」 ため息混じり、そういって歩き始めた。 『鈍感野郎…?女神が微笑んだ…?待てよ、優!ほら、和之行くぞ!』 「おう!」 和之の肩を叩いて、優の後を追った。 自転車置き場には、まだ宮田瑠璃は居なかった。 俺は、自転車のチェーンを外し始めた。 「…宮田瑠璃、どうしたのかな?」 『さぁな…。そのうち来るよ。』 3人は、自転車にまたがりながら宮田瑠璃を待った。しばらくすると、軽やかな足音が聞こえてきた。 『はぁ、はぁ…。ごめんなさい!遅くなっちゃって!』 「全然、いいんだよ!なぁ?」 和之が、笑顔で俺たちになげかけた。 「あぁ。じゃあ、行くか?」 『だな。ほら、乗って?』 そういって、後ろの方を宮田瑠璃に向けて後ろに目をやった。 『失礼します。』 宮田瑠璃は、少し恥ずかしそうにそういって乗った。 「よっしゃ!行くぞー!」 そういって、3人。いや、4人はラムネ屋に向かって学校後にした。
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