2人が本棚に入れています
本棚に追加
彼女らの前に座っている二人が顔をこちらに向けた。
僕はまだ、居酒屋の入り口から一歩の場所に立っていた。
先に口を開いたのは 徳井 孝明。
体は小さいほうで、根はいい奴だけどすぐ調子にのってしまう。
「久しぶりだなー。早くすわりなよ。」
「よう、懐かしいな。山下 大地。」
次に口を開き、僕の名を言った男は黒崎 陸。 髪は短く、茶髪で顔に至っては文句のつけようのないほどに 整っている。
「ああ、また皆で集まれて涙があふれて零れそうだ。」
僕は笑いながら皆の席に向かって短い、短い通路を歩く。
最初のコメントを投稿しよう!