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小説家になりたいと思ったのは、いつだっただろうか?
小学校の頃はスポーツ少年だったので、まだサッカー選手か野球選手になりたいと思っていた。
しかし、中学生の頃になると小説に嵌まりだし、なんとなく自分の頭の中で物語を作り始めて、高校生になったら実際にノートに物語を書き始めた。
大学生になると同時に、文学賞に応募して、見事新人賞を獲得して小説家の第一歩を踏み出した僕。
その時の僕は、これは、ドッキリじゃないかと、受賞して3ヶ月経っても疑っていた。
大学卒業して、周りはどんどん就職して働き始めてる中、僕はどこにも就職をせず、小説家だけで暮らしていくという博打を試みて、十年後、見事僕はその博打に勝ってしまった。
そして、現在に至る。
今、現在の状況……小説を書けない小説家。
あれほど、小説家になりたい小説を書きたいと思って、毎日、朝から夜遅くまで原稿を書いていた僕はどこへ消えてしまったのだろう。
今の僕と昔の僕は、まるで別人である。
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