第21夜

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ちょっと、言い過ぎだったかもしれない。 しばらくして頭が冷えると、少し罪悪感が湧き出てきた。 ため息をついて落ち込む。 落ち込んだ気持ちを紛らわすように、「仕事しなきゃ」と呟き、無理矢理頭を切り換えようと試みる。 僕は椅子から立ち上がった。 すると、リビングのソファーで盗み聞きしていた小娘と目が合った。 小娘は何か言いたげな目でじっと僕を眺めていた。 「なんだよ」 「龍ちゃんもああいう風に女の人と揉めたりするんだ?」 「はぁ?」 「いつもデレデレしてるわけじゃないのね」 絵理は意外なものでも見たような表情で言う。 僕は肩をすくめた。 「あのなぁ……遊びでやってるわけじゃないんだ。意見が食い違ったら対立することだってあるよ」
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