第19夜

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「妹ちゃん!?」 目を大きく見開きながら叫ぶ。 目の前にいる佳代の妹も僕と同じくらい驚いていた。 「どうして、ここに?」 「どうしてって……ここがあたしの職場ですから……」 妹ちゃんは困惑しながら答える。 「え? そうなんだ……それは知らなかったよ」 そう呟いた後、僕達は顔を見合わせる。 まさか、こんな所で再会するとは思ってもいなかった。 それは向こうも同じ気持ちだろう。 「とりあえず、精算しましょうか?」 妹ちゃんが我に返って僕に言う。 僕は慌てて床に落としてしまった本を拾って、妹ちゃんに渡した。 受け取った彼女は手際よくレジを打ちながら僕に訊ねる。 「今日はお一人でここに?」
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