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帽子を目深にかぶった野球部マネージャーに親友が恋をした
それはただの冗談半分の遊びで仲間たちにばらした
親友に相手のどこに惚れたのかと皆が楽しそうに問い詰める
ただ、君があんまりにも真面目に答えるから、野球部員たちが二人をくっつけてやると燃えていた
君に告白をするチャンスを作ってやろうと、試合中のベンチに君とマネージャーを二人きりにさせた
僕等は隠れて二人を見守っていることを知らないだろう
皆が皆、拳を作って息を潜めていること
親友が思い切って告白すると
マネージャーも照れ臭そうに頷いたのを見て、僕等は飛び上がる
応援団が不思議そうにベンチを見つめているから
秘密のサインを送ってやる
応援団の吹奏楽部隊がラブソングを吹き出したのだから、びっくりだっただろう
観客席にいるラブコールはあいつらを熱くさせた
その熱さを表すかのように
君はとびきりのホームランを打ったこと
観客席はより熱が篭っただろう
野球部は最高の青春ステージ
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