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日常
どうして…?
どうして…?
…私は幸せになってはいけないの…?
私は生まれてきてはいけなかったの…?
《朝》
目が覚め、体中のダルさと痛さを無視して"高橋 真美"は起きた。
「はぁ…。また学校…。」
真美はベッドから離れ、顔を洗いにいった。
そして"冬"の制服を着てご飯を食べずに家を出た。
「…いってきます。」
真美の声は家に虚しく響いた。
この家にはもう一人住人がいる。
真美の母親がいる…。
今は寝ているみたいだが。
「(暑い。)」
真美はいつも通りの道を歩いている。
その道は真美以外誰もいない。
もうほとんど夏だというのに"冬"の制服を着ているのだから暑いだろう。
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