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「ねぇ。アレまた来てるよ。」
「いい加減来るなってーの。」
「私たちまで汚れるよねー!」
これは女子の声だ。
同じように男子の方も…
「うわ!アレまたいるし!」
「てかさー。なんかオバケみたいじゃね?」
「うん②暗いよなぁ~。」
真美の髪は長く、顔を覆い隠すようになっている。
顔はブスではなくむしろ可愛い部類なのだが…
顔中にあるアザなどを隠すためにやっているのだ。
「(言いたいことあるならコソコソ言わないでちゃんと言ってきなさいよ。そんなこともできない雑魚が…。)」
いつものことなので気にもとめない真美。
「席につけ!HR始めるぞ!」
担任がきて生徒が次々に席につく。
そして出席を確認する。
「佐藤。」
「はい。」
「杉木。」
「はい。」
次々に呼ばれていく…。
だが、その中に真美の名前は含まれていなかった。
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