6人が本棚に入れています
本棚に追加
/11ページ
出会い
「ケガ大丈夫?」
真美に誰かが声を掛けた。
学校内で真美に声を掛ける人物はいない。
カナみたいなのは別だが…。
「!?アンタ誰?」
「俺?俺は"上野 純"1年C組だ。」
「1年?」
同じ学年だったのか。
と真美は思った。
だが、こんな生徒いたのか?という疑問が生まれた。
「俺、体が弱くて今まで病院にいたから…。」
純と名乗った少年は真美の心を読み取ったように言った。
「そう。」
「うん。…ケガちゃんと治療しといた方がいいよ。」
「心配してくれることはお礼を言う。……だけど、これ以上私に関わらないで。」
「ケガ人をほっとけないよ。」
「ほっといてってば!私のこと知らないからそんなこと言えんのよ。」
そして真美がその場から去ろうとしたとき……。
最初のコメントを投稿しよう!