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「では、ゲームを始めようか。
カプセルに入ってね。」
「誰がこんな危ないゲームなどするものか!」
男性の怒鳴り声が、モニターへと向けられる。
「ふむ。その声紋から察するに、君はNo.107か。家族がいるようだね。」
「そ……それがどうした!」
「妻が一人。子供が男と女の2人か。研究材料か研究費になるかもしれないが、それでも辞めるかね?」
「ぐっ……。くそ……。」
声紋なんてわかるはずがない。
しかし、資料を見ているようには見えなかった。
視線は真っ直ぐ……ん?
待てよ……。
俺の見間違いが無ければ……。
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