ニューゲーム

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白亜を保険室に連れていき、教室へと向かう。 小さくドアを開き、中の様子を覗く。 教室には生徒だけがいて、担当の先生がいない。 「また遅刻か?勇介。」 不意に後ろから声を掛けてきた男。 この男の名は高倉龍紀 高校で一番の親友。 高校で知り合って以来、すぐに意気投合した。 茶髪でピアスをしているが、そこら辺のチンピラとは違う。 「なんで担当がいないんだ?龍紀」 「そりゃあ、お前がホームルームが終わった後に来たからだよ。」 成る程、そういうことか……。 「また白亜に悪戯されたか?」 「あぁ、おかげで遅刻をするわ、身体中軋むわ。白亜は怪我しておんぶをさせられるわ……。」 すると、龍紀はいきなり何かを思い出すようにあっ、と声を漏らす。 「そういや勇介。お前、バーチャルランド知ってるか?」
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